6月10日 研究室内ロボコンが行われた.
テーマは「田植え」(以下,田植えロボコン).
四角いスペースに稲を植えていくところからヒントを得て,ロボットに一定間隔で点を打たせるというもの.
なお,この田植えロボコンの対象は本年度研究室に配属された学部3年生である.
以下レポート by 440
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2011年4月18日,新3年生が研究室へと配属された.
この時田植えロボコンの詳細が告げられたのである.
ルールはA1用紙の枠内により多く,正確に点を打つロボットを作ることである.
開催日は6月10日の飲み会.つまり余興である.
今年配属された3年生は9人.
1チーム3人の計3チームに別れてロボット製作を行う(なお,ここで授業以外にロボット製作経験を持つもの3人が分かれるように編成した).
各々アイディアを出し合い,色々な思惑を抱きながらロボット製作に臨んだようである.
なお,配属された3年生は6月までこの田植えロボコンだけをやっていたわけではない.
授業に加えてゴールデンウィーク明けには研究室での論文輪講(この時は国内の講演会論文)が週2回3時間行われ,3年生はだいたい1週間に1回ペースでスライドを作り,発表を行っていた.
大変だったんじゃないかと思うよ.(←他人事)
そして迎えた6月10日.
いよいよ本番である.
トップバッター
ロボットの構成自体は授業で扱ったものの焼きまわしであるが,回路周りがオリジナルである.
このチームは新3年生で最も総合的にロボットを作れる学生(T)が1人いたのでその1人が一台,
残りの2人が一台の計2台で競技を行うということであったが,Tは持ち前の詰めの甘さで間に合わなかったようで一台のみの出場となった.
回路の学習という意味では一番進んだチームであるが,制御まで手が回らなかったようである.
2番手
参加3チームの中で最も機構にこだわっているのではないかと思われるチーム.
一度に81個点を打つことに加えて,アッカーマンリンクを採用していて直進性はよい.
しかし,十分な旋回ができていなかった.
挑戦的な機構を採用したためなかなか大変だったようである.
まあそれはそれでいい経験になったのではないかと思う.
取り
円形農法という他チームとは全く違う手法を採用したチーム.
フィールドの中心にアームが置かれ,回転しながら点を打つ.
また,点を打つタイミングを制御し点の位置が四角くなるように打つようにしている.
制御に拘ったチームであるが,メカの制作が遅れた関係で時間が足りなかったようである.
しかし,ただの点打ちでないあたり評価できる.
さて,酒の席で行われたのこの田植えロボコンであるが優勝は
エントリーナンバー2
評価としては,圧倒的に点の数が多い(一度に81個だから).
また,点の間隔が一定(一度に81個だから).
なにより先生の評価が高い(一度に81個だから?).
さて,無事終了した田植えロボコンであるが.
新3年生は多くのことを学べたと思うので運営側としても十分な成果を上げられたのではないかと思う.
ちなみに優勝チームは最後の方プログラムができる人一人にまる投げというシチュエーションに苦労していたようである.
最後に,この田植えロボコンで最も印象に残ったやりとりを紹介したいと思う.
エントリーナンバー2のチーム(一度に81個)の競技中.
うまくステアリングが切れず,さらに狙いより進まなかったため点が重複してしまった時.
外野「点が重なってるじゃないですかー」
『本当の田植えだったら重なっても抜けるじゃないですか』
先生納得.
そしてこのチームが優勝したのである.